肝臓は体内で最大の臓器です。
50万個の肝細胞からなる肝小葉が
50万個集まってできています。
今回は、
肝臓の働きについて
見ていきましょう。
肝臓のはたらき
肝臓は生体内の化学工場とも呼ばれ、
体内の恒常性(ホメオスタシス)維持に
大きく貢献しています。
体液(たいえき)と恒常性(ホメオスタシス)~身体の外と内の環境~
私たちの2つの環境 私たちの周りの環境を外部環境と言います。おひさまや風なんかがそうですね~。 一方、体内の細胞を取り巻く環境を内部環境と言います。 内部環境の液体 血液 血管内を流れています。一部が毛細血管からしみ出して、組織液になります
血糖濃度の調節(代謝の中心)
小腸で吸収し、
肝門脈を通じて送られてきたグルコース(ブドウ糖)を
グリコーゲン(多糖)に変えて貯蔵したり、
あるいは、
グリコーゲンをグルコースに
戻したりする働きがあります。
肝臓には、
その他にも
物質の合成・分解に関わる酵素を
たくさん作るはたらきがあり、
代謝の中心です。
解毒作用(尿素の合成)
体内のタンパク質分解によって、
アンモニアが発生することがあります。
哺乳類の肝臓では、
オルニチン回路で、
体内で有害なアンモニアを分解し、
毒性の低い尿素に変える働きがあります。
尿素は腎臓から尿として排出されます。
アンモニア以外にも体内に侵入してきた
有害物質を解毒する役割があります。
(例:アルコール)
胆汁の生成
肝臓では、
古い赤血球が運ばれてくると、
古い赤血球が脾臓や肝臓で破壊され、
ビリルビンになります。
ビリルビンは、
胆のうに胆汁として貯蔵されます。
胆汁
十二指腸に分泌され、脂肪の乳化のために、
脂肪分解酵素を助けます。
その他
- 老廃物の処理
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