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甲状腺とチロキシン

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甲状腺

代謝を促進する働きのあるホルモン・チロキシン(英語:Thyroxine)を分泌する器官を、甲状腺こうじょうせんといいます。

甲状腺は首の下の方にあり、のどの気管の前側に付着している内分泌腺です。
甲状腺は蝶々の形をした器官として存在しています。

甲状腺のろ胞上皮細胞という細胞からチロキシンは分泌されます。

チロキシンは全身の多くの組織に作用しています。

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甲状腺ホルモンのチロキシン

チロキシンはアミノ酸・チロシンから作られます。
ヨウ素を含むホルモンとして知られています。

放射能とチロキシン
放射能が飛んだ場合、様々な方からヨウ素が支給されることがあります。
これは放射性ヨウ素によって、チロキシンのヨウ素と交換されることを防ぐためです。
チロキシンは経口投与ができるホルモンで、
口から直接体内に入れることができます。
チロキシンには代謝を増進させる働きがあります。
両生類は変態を促進します。
鳥類では換羽を促進する役割もあります。
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バセドウ病とクレチン病(橋本病)

バセドウ病

チロキシンが過剰に分泌された場合、
バセドウ病になります。

バセドウ病は、精神疾患の躁病と見分けがつきにくいのが特徴で、
精神病院でも初診の場合は、血液検査や脳検査をすることが多いです。

バセドウ病の主な症状

  • 高熱
  • 倦怠感(体力がついていかない)
  • 数日間起きていても大丈夫
  • 体重の急低下
  • やる気がありすぎる
  • 全能感

などの症状が起こります。

クレチン症(橋本病)

クレチン症は、橋本病と呼ばれる慢性甲状腺炎の症状としても知られている
甲状腺機能低下症のことです。

別に橋本さんがクレちんって訳ではなく、
橋本策さんが発見したので、そう呼ばれています。

 

[総説]橋本病での可逆性甲状腺機能低下症
https://u-ryukyu.repo.nii.ac.jp/records/2015912

 

クレチン症の主な症状

クレチン症は代謝の低下が見られるため、
次の症状が起こります。

  • 低体温
  • 倦怠感(鬱)
  • 1日ほぼ寝たきり
  • 体重の増加
  • やる気が出ない
  • 鬱のような症状

が見られるのが主な症状です。

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