PCR法とは?
PCR法(Polymerase Chain Reaction method)は、
DNAの複製を応用したもので、
目的とするDNA領域を人工的に比較的短時間で増幅させる方法です。
PCR法の開発者
1983年、キャリー・マリス(1944年~2019年)によってPCR法は開発されました。
マリスはこの功績で、わずか10年後の1993年にノーベル化学賞を受賞しました。
PCR法への準備物
PCR法に必要なものは次の4つです。
- 増やしたい特定の塩基配列を含むDNA(設計書)
- DNAプライマー(1本鎖)(始点示唆)
- 好熱性細菌の耐熱性DNAポリメラーゼ(製作担当)
- ヌクレオチド(材料)
PCR法の手順
①変性(95℃)
DNAを95℃で熱処理することで、
二本鎖DNAの二重らせん構造がほどけ、
一本鎖DNAになる。
②アニーリング(40℃~60℃)
40℃~60℃に冷やすことで、
1本鎖DNAにプライマーが結合します。
③伸長(72℃)
72℃に再加熱することによって、
DNAポリメラーゼがはたらき、
DNAが複製されます。
コメント