発生初期に始原生殖細胞(核相2n)が生じ、
これが卵巣体内で体細胞分裂によって、
卵原細胞(2n)になります。
卵原細胞は、さらに体細胞分裂を繰り返して多数の卵原細胞になります。
やがて、分裂を停止して、栄養分を蓄えて大きく成長して、
一次卵母細胞(核相2n)になります。
一次卵母細胞が減数分裂第一分裂を行うが、
この分裂は極端な不等分裂です。
一方の大きい方の細胞が二次卵母細胞(核相n)、
一方の小さい方の細胞は第一極体(核相n)になります。
二次卵母細胞は減数分裂第二分裂を行います。
この分裂も極端な不等分裂です。
一方の大きい方の細胞が卵(卵細胞:核相2n)になり、
小さい方の細胞は第二極体(核相n)と呼ばれます。
第一極体は、減数分裂第二分裂を行うと、
さらに小さい2つの細胞に分裂するが、
これは第二極体とは呼ばない。
また、第一極体は分裂しないことも多く、
その場合は、1個の一次卵母細胞からは
1個の卵と2個の極体が生じることになる。
卵は極体が放出される側を動物極、
その反対側を植物極といいます。
一般に卵は減数分裂第一分裂前期の状態で、
減数分裂をストップします。
この時期には、
通常よりも大きく発達した核が観察されます。
この核を、
卵核胞といいます。
個体の成熟によって、
生殖腺刺激ホルモンが分泌されて、
減数分裂が再開される。
ヒトで言えば思春期の頃。
ウニなどの例外を除いて、
大部分の動物では減数分裂が第二分裂中期などで再び停止し、
排卵されるときには減数分裂はまだ完了していない。
精子が進入しないと、
減数分裂は再開されず、
未成熟のまま垂れ流される。
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